出産準備のリストを見ていると、バウンサーとハイローチェアが並んで出てきます。どちらも赤ちゃんを座らせたり、あやしたりするためのもの。見た目も似ています。

どっちも似たようなものに見えるけど、何が違うの?

じっくり比較してみないと違いが分かりづらいですよね
この記事では、重さ・値段・使える期間を同じ機種で並べて比べました。そのうえで、わが家が何を見てバウンサーに決めたのかを書いています。
読み終わるころには、自分の家にどちらが合うかが決まっているはずです。
あやす道具か、お世話の台か
2つは似た見た目で、役割が違う道具です。
| こんな人に | 向いているもの |
|---|---|
| 赤ちゃんの居場所を部屋の中で移動させたい | バウンサー |
| 高さを変えておむつ替えをしたい | ハイローチェア |
| 離乳食のイスとしても使いたい | ハイローチェア |
| 自動で揺らしてほしい | 電動のハイローチェア |
| 使う期間が読めなくて購入を迷っている | まずはレンタル |
「どちらが優れているか」ではありません。 使いたい場面が決まれば、答えは自然に出ます。

うちはどっちなんだろう…
ここから順番に見ていきます。
重さも値段も、ここまで違う

比べる機種を先に決めます。機種によって数字が変わるので、ここをそろえないと比較になりません。
どんな形のものか、写真で見ておくと以下の比較が分かりやすくなります。
数字はすべて各メーカーの公式サイトで確認しました(2026年10月時点)。
重さがいちばん違います
| 重さ | バウンサー比 | |
|---|---|---|
| ベビービョルン ブリス(バウンサー) | 約2.1kg | ー |
| カトージ ピッコロ(手動) | 8.1kg | 約3.9倍 |
| アップリカ ユラリズム(電動) | 13.6kg | 約6.5倍 |
手動で約3.9倍、電動で約6.5倍です。
2.1kgは、1リットルの牛乳パック2本ぶんくらい。片手で持てます。
手動でも8.1kgあります。電動になると13.6kg。どちらも「片手でひょいと持ち上げる」重さではありません。

バウンサーはリビングからキッチンへ、片手でさっと動かせたよ
ハイローチェアにはキャスターが付いているので、平らな床なら押して移動できます。 ただし段差や階段をまたぐのは現実的ではありません。
使える期間はハイローチェアが長い
| 使える期間 | |
|---|---|
| ベビービョルン ブリス | 生後約1か月〜2歳ごろ。バウンサーとして使うのは9kgまで 裏返してイスとして13kgまで |
| カトージ ピッコロ | 新生児〜体重18kg(4歳ごろ) |
| アップリカ ユラリズム オート プレミアム AC | 新生児〜48か月(2.5kg〜18kg) |
今回比べた機種では、ハイローチェアのほうが2年ほど長く使える計算になります。ただしこれはあくまで目安で、使える期間は体重や発達、機種の条件によって変わります。離乳食が始まってからも食事イスとして使えるのが大きいです。
バウンサーも、自力で歩いて座れるようになったらシートを裏返してイスとして使えます。ただし13kgまでなので、ハイローチェアほど長くは使えません。
値段は手動か電動かで変わります

ここが意外なところです。
| 機種 | タイプ | 価格(税込) |
|---|---|---|
| カトージ ピッコロ | 手動 | 20,680円 |
| カトージ グランデ | 電動 | 38,500円 |
| ベビービョルン ブリス | ー | 29,700円 |
| アップリカ ユラリズム オート プレミアム AC | 電動 | 63,800円 |
手動のハイローチェアは、バウンサーより安いことがあります。

ハイローチェアのほうが高いと思ってました…
「ハイローチェアは高い」は正確ではありません。 高いのは電動です。
自動で揺らしてくれる機能が付くと、2〜3倍の価格になります。揺らすのを自分でやるなら、2万円台から選べます。
レンタル料金も違います
借りる場合の金額も見ておきます。ベビー用品レンタルのBubBubで実際に表示されていた金額です。
| 月額 | 30泊 | |
|---|---|---|
| バウンサー | 1,588〜2,549円 | 6,305〜8,724円 |
| ハイローチェア | 2,734〜5,940円 | 8,446〜14,301円 |
ハイローチェアはバウンサーの約1.7〜2.3倍でした。機種によって幅があります。
ハイローチェアは1台で何役もこなす
わが家は選びませんでしたが、魅力はよく分かります。

友だちが使っているのを見て、1台で3役になるのはいいなと思ったよ
いちばん大きいのは高さが変えられることだと思います。
おむつ替えのたびに床に膝をつく生活は、産後の体にはこたえます。
高さを調整できるハイローチェアなら、腰をかがめる負担を減らせることがあります。帝王切開のあとなど、かがむ姿勢がつらい時期には、こうした使いやすさも選ぶときのポイントになります。
離乳食のときに食事イスとして使えるのも、あとから別のイスを買わずに済みます。
ハイローチェアの重さと高さ
一方で、見ておきたい点もあります。
重さと大きさは、買ってから変えられません。置く場所の幅と、動かす経路を先に測っておくのがおすすめです。
ちなみに今回比べたカトージ ピッコロは、幅49.5cmでした。ハイローチェアのなかでは小さいほうです。それでもバウンサーのように持ち上げて移動する道具ではありません。
転落については、あとの章でくわしく書きます。
バウンサーは、とにかく軽い

家事の合間に、見える場所へ移動できるのが助かったよ
わが家は3人で使いました。リビングからキッチンへ動かせることが、いちばん役に立ちました。
料理をしているあいだ、同じ部屋に赤ちゃんがいる。それだけで気持ちが違います。
バウンサーにできないこと
バウンサー側にも弱点があります。
おむつ替えのたびにかがむことになるので、腰がつらい人にはハイローチェアのほうが向いています。
それから、これが一番大きいのですが——赤ちゃんが乗ってくれるかどうかは、買ってみないと分かりません。
わが家がバウンサーを選んだ理由
ここからは、わが家の話です。
冒頭に書いたとおり、迷いませんでした。 最初からバウンサーのつもりでした。
置き場所はリビングと決めていて、そこは引っかかりませんでした。 気になったのは別のところです。
動くようになったら落ちそうだと思った
友だちがハイローチェアを使っているのを見せてもらったとき、ハイの位置にしたときの高さが気になりました。

自分で動けるようになったら、落ちそうだなと思ったんだよね
まだ寝ているだけの時期なら平気でも、寝返りやお座りができるようになったらどうなんだろう、と。
このときはただの勘でした。あとで調べたら、公的機関が同じことに注意を出していました。 次の章で書きます。
重さ・大きさ・手間・価格
もう一つは、生活に合うかどうかでした。
とくにベルトです。ハイローチェアは5点式のものが多く、肩・腰・股を留めます。今回比べたカトージ ピッコロも5点式でした。
バウンサーはこれより留める箇所が少ない機種が多いです。泣いている赤ちゃんを片手で支えながら留めるとき、この差は小さくありません。
ただし留める箇所が少ないほうが安全、という話ではありません。どちらもベルトを正しく留めることが前提です。

たしかに、急いでるときは1本のほうが助かりますね
ベビービョルンにハイローチェアはありません
最後にもう一つ。わが家はベビービョルンで揃えたかったのですが、ベビービョルンはハイローチェアを作っていません。
公式サイトの製品カテゴリは、抱っこ紐・バウンサー・おねんね・キッチン・バスルームの5つだけです。
ブランドで揃えたい人にとっては、これだけで答えが出ます。
ベルトと置き場所だけは譲れない
ここは収益より先に書いておきたい部分です。
消費者庁の「子ども安全メール」が、バウンサーからの転落事故について注意喚起を出しています(Vol.584)。
そして、この号にはハイローチェアについても書かれています。
> また、バウンサー似た製品で、ラックの高さを調整できる乳幼児用ハイローラックについても転落等の恐れがあることから、同様に注意してください。
> (消費者庁 子ども安全メール from 消費者庁 Vol.584)

わが家が「落ちそう」と思ったのは、気のせいじゃなかったみたい
どちらを選んでも、ベルトと置き場所の基本は同じです。
バウンサーもハイローチェアも、SGマーク(一般財団法人製品安全協会の安全基準)の対象品目です。買うときは表示を確認してください。
買う前に、メジャーで測る
どちらを選んでも、先に測っておくと失敗が減ります。
わが家は動かすこと前提だったので、ここでバウンサーに決まりました。

料理をしながら様子を見たかったから、動かせることが条件だったよ
リビングに置いたままでいいなら、幅さえ足りればハイローチェアで困りません。自分がどう使うかを先に決めると、測るところも決まります。
いつ、どっちが役に立つか
同じ道具でも、月齢によって役に立つ場面が変わります。
新生児〜3か月ごろ
まだ自分で動けない時期です。寝ているか、起きていても機嫌よく過ごしているかのどちらか。
おむつ替えやお世話のしやすさを重視するなら、ハイローチェアが候補になります。高さを調整できるので、腰をかがめる負担を減らしたい人には便利です。
一方、部屋の中で赤ちゃんの居場所を移動させたいなら、バウンサーも選択肢になります。

帝王切開のあとは、かがむ姿勢がいちばんつらかったよ
バウンサーは生後1か月から(ベビービョルンのBeginは新生児から)。ただし床に近いので、かがむ回数は減りません。
4か月〜8か月ごろ
寝返りができるようになり、動きが出てくる時期です。
赤ちゃん自身の動きで揺れるタイプなら、揺れを楽しむ様子が見られることもあります。
ただし使える月齢や発達段階は機種によって違います。寝返りなどで動きが増えてきたら、取扱説明書の使用条件を確認してください。
同時に、転落に気をつけ始める時期でもあります。どちらを使うにしてもベルトは必ず留めてください。
9か月〜2歳ごろ
離乳食が本格的に始まります。ここでハイローチェアの差が出ます。
テーブルが付いていて高さも変えられるので、そのまま食事イスになります。 バウンサーにはテーブルがないので、別にイスが必要です。

食事イスを買わなくていいのは大きいですね
わが家は食事用のイスを別に用意しました。そのぶんの出費は、正直ありました。
高いと感じたら、まず借りて試せます
ここまで読んで、「思ったより高いな」と感じた人もいると思います。
とくに電動は、アップリカのユラリズム オート プレミアム ACが63,800円。乗ってくれるかどうか分からないものに出す金額としては、大きいです。
そういうときは、借りて確かめる方法があります。
| 月額 | 30泊 | |
|---|---|---|
| バウンサー | 1,588円〜 | 6,305円〜 |
| ハイローチェア | 2,734円〜 | 8,446円〜 |
購入前にレンタルで試す方法もあります。ただし最低利用期間や返却条件はサービスによって違うので、短期間だけ試したいなら、契約期間と総額を確認してから選んでください。

高い買い物だから、試せるのは安心です
レンタルについては、バウンサーの5サービスを調べた記事があります。料金の仕組みや注意点はこちらにまとめました。
よくある質問
Q. 両方そろえる必要はありますか
用途が重なるので、どちらか一方で足りる家庭がほとんどだと思います。
ただ「家事のあいだはバウンサー、食事はハイローチェア」と使い分ける家庭もあります。置き場所と予算に余裕があるなら選択肢になります。
Q. 寝かしつけに使えますか
どちらも、眠ったらベビーベッドに移すのが基本です。
消費者庁も、眠った場合はベビーベッドに移すよう呼びかけています。長時間そのまま寝かせる使い方は想定されていません。
Q. いつまで使えますか
機種によって違います。今回比べたものでは、バウンサーが2歳ごろまで、ハイローチェアが4歳ごろまででした。
ただしバウンサーとして使えるのは体重9kgまでで、そのあとはイスとして使う形になります。
Q. 新生児から使えますか
ハイローチェアは新生児から使えるものが多いです。
バウンサーは機種によって違います。ベビービョルンの場合、Beginは新生児(2.8kg)から、ブリスとバランスソフトは生後約1か月からです。
Q. レンタルと購入、どちらがお得ですか
使う期間や機種、送料によって変わります。短期間だけ使いたい場合はレンタルが候補になりますが、最低利用期間や返却条件も含めて総額を比べてみてください。
バウンサーについては、期間ごとの金額を調べた記事があります。
まとめ
わが家はバウンサーを選び、3人で使いました。
でもそれは、わが家の生活に合っていたからです。おむつ替えで腰がつらい人、離乳食まで1台で済ませたい人には、ハイローチェアのほうが合うと思います。

どっちがいいかじゃなくて、どっちが「うちに合うか」だと思う
迷ったら、使いたい場面を1つだけ思い浮かべてみてください。 それが決まれば、答えは出ます。

