「手術の傷って、どうやってケアしたらいいんだろう…」
一度傷口が悪化して太くなり始めると、そこから細くなることはありません。
病院でも詳しく教えてもらえないケア用品と使用方法。
「こんなに酷くなるなら、ケアしておけばよかった…」と後悔しないためにも、その種類や方法について知ってほしい。
今回は私が帝王切開後、実際に愛用したケア用品3選をご紹介します!
これを読み終えるころには、あなたにあったケア用品が見つかること間違いなしです!
- 手術を終えたばかりの方
- どのケア用品を使えばいいのか分からない方
- 実際使った人の体験談から商品を選びたい方
- 少しでも目立たなくしたい・スタイルにも気を使いたい方

やらなかった後悔はしないでほしい!
帝王切開後、後悔しないために使ったケア用品3選
帝王切開後の傷あとを少しでもキレイにするために、使用したケア用品は全部で3種類です。
傷あとを綺麗にするために気を付けるポイントは、物理的刺激を減らすこと。
具体的には下記の3点です。
- 摩擦刺激
衣類の擦れ・引っ掻きによる炎症 - 進展刺激
傷跡や周辺の皮膚が引っ張られる炎症 - テープを剥がす時の刺激
ケア用品を剥がすことによって起こる炎症

傷あとは3人に1人が問題ありという統計もあるよ!
この物理的刺激を少しでも軽減するために、私が使用した3種類のケア用品をご紹介します。
結論:退院前に貼ってもらったテープが剥がれてから3ヶ月間はアトレスケア、その後アトファインへ切り替えがおすすめです!
なぜ2種類の併用をおすすめするのかは、後ほど詳しく解説しますね。
アトファイン(ニチバン)

”傷口ケアと傷あと隠し”両方を同時にしたい方は、アトファインがおすすめ!
医療現場でも使われている傷あと用テープで、貼るだけで簡単に傷あと保護ができます。
防水性がありお風呂やシャワーもOK
アトファインは防水性能がとても高いので、剥がれる心配がありません。
今回紹介する3種類の中で一番粘着力は強く、入浴に気を使わなくて済むのでストレスフリーです。
1週間ごとに張り替えでOK
出産後は赤ちゃんのお世話を優先するので、傷あとケアになるべく手間はかけたくないのが本音です。
アトファインは1週間連続使用ができるので、張り替えの手間が少なくとても楽でした。
傷あとケアの期間を1年以上継続することを考えると、コストも抑えられて家計に優しいです。
テープの色がベージュで傷が透けない素材
帝王切開の傷あとは10cmから15cmと大きいので、見たくなくても目がいってしまうものです。
アトファインはテープの色がベージュで肌馴染みがよく、透けない素材なので海や温泉などの公共施設で大活躍!傷あと隠しとして使用しても大丈夫です。
テープが薄く、ハサミでサイズ調整OK
帝王切開だとLサイズかMサイズを使うことになりますが、傷あとのサイズは人それぞれ誤差があります。
アトファインはテープが薄いので、傷あとの大きさに合わせてハサミで簡単にサイズ調整が可能です。
サイズ展開:SS/S/M /L/LL
サイズは5種類
- SSサイズ 25mm×25mm
- Sサイズ 30mm×49mm
- Mサイズ 50mm×114mm
- Lサイズ 50mm×164mm
- LLサイズ 60mm×214mm
帝王切開直後はLサイズを使用して、体型が戻ってきてからはMサイズに変更しました。
アトファインで私が特に気に入った点
3種類の中で唯一ベージュ色で傷が透けない素材&コスパが最強という点です。
私は帝王切開の傷あとが肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)になっています。傷跡が赤紫に盛り上がり、硬くなる状態で「ミミズ」にそっくり。
傷あとがミミズになってしまうとその存在感は抜群・・・銭湯に行くと大抵おばちゃま達の注目の的になっていました。笑
子供とプールに行くときは人の目線が傷あとに行きがちなので、アトファインを使用しています。
価格も一番手頃で1日約33円!3種類の中でコストパフォーマンスがいいのも魅力の一つ!
アトファインのちょっと困ったポイント
あとファインは粘着力が強いので、剥がすときに少し痛い。
1週間貼りっぱなしでOK=粘着力が強いということ。
剥がす時の摩擦刺激と周辺皮膚のかぶれで、私は傷跡が悪化しました・・・泣
特に夏場は傷跡が蒸れて痒くなるので、汗をかく時期はアトファインの連続使用を控えた方が無難です。

敏感肌・乾燥肌の人は剥がすときの摩擦刺激に要注意だよ!
アトファインの口コミ評価
肌への粘着力は強いです。
シャワーでも剥がれたりしませんが、テープかぶれしやすい人にオススメできません。
自分もテープの縁が赤くなって、痒みが出ました。
これを貼らないと傷跡が痒くなってしまうので、もうかれこれ半年以上は貼り続けています。
Lサイズを購入し、半分に切ってから使用しています。笑
お風呂に入っても剥がれにくく、1週間以上は余裕で持ちます◎

口コミをリサーチしたところ、レビュー数がダントツで多かった。3種類の中で購入者も多く、王道のケア用品確定!
レディケア(ギネマム)

レディケアは敏感肌の方、摩擦が気になる方はレディケアがオススメ!医療用シリコーンで肌への刺激が少なく、敏感肌の方向けです。
レディケアは洗って繰り返し使える優れもので、皮膚が弱くかぶれやすいので病院に相談したら、こちらを紹介されました。
洗って繰り返し使用OK
レディケアは使い捨てではなく、繰り返し使用できる。
レディケアは1日〜2日に1回シリコーンに付着した皮脂汚れを中性洗剤で洗浄し、洗浄後は専用のケースに入れて自然乾燥させます。
傷周りの洗浄頻度が上がるため、傷口と周辺皮膚を清潔に保てます。
1箱2枚入りで2ヶ月使用可能
1箱に2枚入っているので、交互に使っても1枚ずつ使い倒しても好みに合わせて使用可能です。
洗浄後自然乾燥させるので、私は交互に使用していました。
シリコーン素材で厚みがあるため、洋服などの摩擦軽減
レディケアはシリコーン素材で暑さ4㎜!ケア用品3種類の中で、ダントツの厚さがります。
シリコーンの厚みがしっかりとあるので、洋服との摩擦を軽減できて、デニムなどもそのまま安心して履けます。
サイズ展開:6種類
傷の長さに合わせて購入
- 25mm×3mm
- 80mm×25mm×4mm
- 89mm×30mm×2mm
- 120mm×25mm×4mm
- 124mm×30mm×2mm
- 160mm×25mm×4mm
それぞれの傷口の大きさによってサイズ選択が可能。
私は帝王切開後15cmの傷だったので、最長の16cmのサイズを購入しました。
レディケアで私が特に気に入った点
レディケアは3種類の中で唯一”厚みが4㎜もある”素材で傷口が擦れない点です!
レディケア以外のテープタイプは厚さが薄いので、衣服の摩擦刺激で傷口もひどくなってしまいます。
帝王切開の傷口が縦切りだったこともあって、下着やデニムが直接当たってとても痛いのですが、レディケアはそのままデニムでも全然問題ありません。
レディケアを使っている期間は皮膚トラブルが起凝ることもありませんでした。

洋服の摩擦軽減、皮膚トラブルの解消は傷あとにメリットあり!
レディケアのちょっと困ったポイント
①手入れが面倒
私は説明書通り2日に1回剥がして洗浄→ケースに入れて自然乾燥させていましたが、とにかく面倒!ズボラな私には不向きでした・・・
管理がうまくいかず洗うのも下手だったのか、すぐにダメになってしまいました。
②粘着力が弱くなる
皮脂や埃がつくと洗ってもだんだんと取れづらくなり、粘着も弱くなります。
シリコーンが剥がれ出すと重みで皮膚が引っ張られる感覚もありました。
また公式ページで洗浄頻度は1〜2日となっていたのでその通りに使用しましたが、剥がすときの刺激が強くて痛かった印象です。
③サイズ調節不可
帝王切開後は15cmだった傷口が、お腹の皮が通常に戻ってくると10cm程度になります。
傷口の大きさが小さくなるにつれ、元々購入していた16cmサイズ対応のものが合わなくなってしまいました。
試しに余ったシリコーン部分をハサミで切ると、切断部分が浮いてしまい今度はピッタリ貼れない・・・泣
口コミ評価
世の中の口コミ評価はこちら!
プニプニしてて厚手で守ってくれている安心感もあり、今のところかゆみも出ていないので、シリコンかぶれがない人にはいいと思います。
お風呂に入った時に水かけて剥がしてそのままボディソープで洗うという流れでメンテナンスも簡単です。

レビューを調べると、手入れが簡単という方は剥がれるまで使用していた方が多い印象でした。
アトレスケア(スキニックス)

テープの付け心地を重視したい、退院直後から使用したい方にアトレスケアはオススメ!
アトレスケアは「寄せる力」を加えることで傷あとは広がりにくく、革新的な傷あとケアが可能。
汗をかいても蒸れない!
アトレスケアの水蒸気透過性が高く着用時の不快感ゼロ!汗の蒸発を妨げないのでとても快適です。
テープには防水性能もあるので、汗で剥がれてしまうこともありません。
3日に1回貼り替え
アトレスケアは3日に1回張り替えです。
テープを定期的に取り替えることで衛生面、着け心地の良さを実現しています。
シャワーやお風呂のお湯がついてもテープは剥がれませんが、身体を洗う時ゴシゴシ洗うと角がくるくるめくれやすいので注意が必要。
皮膚のつっぱり感がない
テープを両側から引っ張りながら傷口に貼ります。傷口周辺のテープのみが収縮する作りなので、皮膚のつっぱり感が全くありません。
貼っている感覚がない
フィルムの薄さが0.007㎜で3種類の中で、テープの薄さはダントツNo.1つけている感覚を忘れます。
サイズ展開:2種類S/M
サイズは2種類
- Sサイズ 25mm×25mm
- Mサイズ 50mm×50mm
大きい傷跡に関しては、Mサイズを重ね張りで対応します。
私の場合は傷跡が15cmだったので、1回でMサイズ3枚を使用しました。
アトレスケアで私が特に気に入った点
他の商品は傷の保護がメインですが、3種類の中で唯一”傷を広がりにくくする工夫”がされている点です。
アトファインにしかない”寄せる力” が傷跡の広がりを防いでくれます。
テープを貼った時の皮膚のつっぱり感もなく、周辺皮膚が引っ張られて起こる、進展刺激にしっかり対応しているところが魅力的です。

剥がす時のかゆみも出ることなく、一番ストレスフリー!
私のイチオシです!!
アトレスケアのちょっと困ったポイント
①貼り方にコツがいる
他の2種類のケア用品と違って「引っ張りながら傷跡の中心を揃えて貼る」ので慣れるまでは少し大変。
貼る際に「どのくらい引っ張ったら良いのか」「この貼り方であっているのか」と使い始めはとても不安になりましたし、時間もかかりました。
②フィルムが薄いので剥がれやすい
フィルムの薄さは0.007㎜で、貼り方に失敗すると元に戻らず破棄になってしまいます。
防水性はしっかりあるものの、お風呂で身体をゴシゴシ洗ってしまうと角がめくれてきてしまいます。
③コストがかかる
3種類の中で一番ランニングコストがかかってしまいます。
Mサイズは1箱(10枚入り)約2,000円で1回に3枚使用すると3回分しかなりません。
公式の使用頻度でランニングコストを計算すると、1年間ケアを続けた場合なんと4万8千円!!
口コミ評価
テープということもあり、曲げてる部分も浮くことがないためかなり良いです。傷を左右から閉じる力も継続し、長いと1週間以上貼れます。
今のところ、傷ケアで優勝です!
ただ、ケロイドを防ぐ傷ケアはかなり時間を要するため、長期に渡り使用しなければならず、値段が高すぎるため辛いです…もう少し安いと本当に嬉しいです。
傷口に沿って真っ直ぐ貼らないと意味が無いので、お腹など傷口によっては誰かに頼まないとキレイに貼れません。
価格も他の保護テープと比べると倍以上の価格で、3日位で張り替えします。貼ってもすぐ治るわけでないのでコスパが悪いです。

着用感は満足度が総じて高いですが、口コミの多くは「価格が高い」と指摘していました!
帝王切開後のケア用品3種類の比較表
3種類の特徴を説明した上で、比較表を作成いたしました。
※傷口の大きさは10㎝と仮定しします。
アトファイン | レディケア | アトレスケア | |
---|---|---|---|
防水性 | ◎防水 | ○やや防水 | ◎防水 |
粘着力 | ◎強い | ○普通 | △やや弱い |
色 | ベージュ | 半透明 | 透明 |
サイズ | ○5種類 | ◎6種類 | △2種類 |
1箱 | 6枚入 | 2枚入 | 10枚入 |
交換頻度 | 5〜7日 | 1カ月 | 2日〜3日 |
コスト(1回) | ◎約33円 | ○約90円 | △約163円 |
手間 | ◎なし | △あり | ○普通 |
貼り心地 | ○普通 | △厚みあり | ◎良い |
服の摩擦 | ○ややあり | ◎ほぼなし | △あり |
サイズ調節 | ◎可能 | ×不可能 | ◎可能 |
特徴 | 継続のしやすさ | 摩擦の低減 | 傷を寄せる力 |
傷あとケアはアトレスケアとアトファインの併用をおすすめ!
退院前に貼ってもらったテープが剥がれてから3ヶ月間はアトレスケア、そのあとはアトファインへ切り替えを全力でおすすめします!!
帝王切開後はテープを剥がさなくても傷口の状態を目視できるもの、低刺激でストレスを感じないものがいいです。
アトレスケアの3ヶ月間使用をおすすめする理由はこちらになります。
- 「寄せる力」で傷口の広がりを最小限に抑えることができる
- テープが透明で傷口の目視可能・交換の痛みが少ない
- 着用感でストレスがかからない

帝王切開直後の傷あとはとても綺麗なので、これを維持できるかは最初の3ヶ月が肝心です。
帝王切開から4ヶ月経つと傷あとが少しずつ落ち着いてくるので、連続使用可能でコスパ最強なアトファインへ切り替えます。
アトファインへ切り替えをおすすめする理由はこちらになります。
- コストが安く長期利用しやすい
- 1週間連続使用が可能なこと
- 傷あと隠しにも便利

傷あとケアは継続が大事!1年間続けるためにはコスパも大切です。
4ヶ月アトレスケア、7ヶ月アトファインを使用した場合の1年の使用コストは約22,590円。
11ヶ月間アトレスケアを使用した場合と比べると、半額になるのでコストも抑えられます!
帝王切開の傷あとで知っておいてほしいこと5つ
ケア用品を使う前に前提として知っていてほしい「傷あとについての知識」が5つあります。
これを知っているだけで差が出てくるのでチェックしてくださいね!
縦切りと横切りの違い
一般的に縦切りの方が「あとが残りやすい」と言われています。
あとが残りやすい理由として3点あります。
- 皮膚が引っ張られやすい
- お腹の筋肉を大きく切断するため
- 衣服との摩擦が起きやすい

必ず傷あとが残ってしまうわけではないので、諦めずにケアをしていきましょう
消毒はしない
傷口が治っていく過程で消毒してしまうと「自己治癒」の妨げになってしまいます。
傷口は低刺激のボディーソープや石鹸で洗うだけでOK。
紫外線から守る
傷あとの皮膚は薄くなっていているため、紫外線が当たると色素沈着を起こす可能性があります。
「傷あとは細いのに、色が残って傷が目立つ」ということを防ぐためにも、術後から半年間は日焼け止めや保護テープで予防しましょう。
乾燥から守る
「かゆいところをかく事と、困ったときに金を借りる事は一時しのぎに過ぎない」(事態は悪化していく)はタルムードに書かれている言葉です。
手術後の傷口もこの樽ムードの言葉にピッタリ当てはまります。
傷口が治る過程がとにかく“かゆい”!
かゆみに負けてかいてしまうと摩擦刺激で傷の状態が悪化するので、保湿ケアも欠かせません。
ケア用品のテープは無理に剥がさない
テープ剥がしによる刺激は痛みや痒みに発展していきます。
ケア用品のテープを剥がす際は、お風呂場でお湯や低刺激のボディーソープや石鹸を使ってゆっくり剥がしましょう。
最後に:私は”ミミズちゃん”になったけど、それでもケアしてよかった
どれだけケアしても、体質や傷の状態によって結果は違います。
私は縦切りの傷あとで、ケアをしっかりしていましたが努力も虚しく、“ミミズ”がお腹にできてしまいました・・・泣
帝王切開のたびに新しいケア用品を試してきたからこそ「やるだけのことはやった」と思えるし、そんな自分にはなまるを贈りたい◎
もしまた帝王切開をする機会があるのなら、今までの経験を活かして2種類のケア用品で戦います!
あなたに合ったケア用品が見つかることを祈っています!